現在地
楽天リサーチ トップ > 自主調査レポート > “人事担当者に聞く”2010年度新卒採用に関する調査

自主調査レポート

楽天リサーチ

2009年2月9日

〜 “人事担当者に聞く” 2010年度新卒採用に関する調査 〜

楽天リサーチ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 学)と楽天グループのみんなの就職株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:島田 亨)は、2010年度新卒採用に関するインターネット調査を実施した。今回の調査は、2009年1月26日から27日にかけて、楽天リサーチ登録モニター(約160万人)のうち、全国の20〜60代の男女計500人の人事担当者を対象に実施した。

調査結果概要

【総評】
 日増しに景況感が悪化する中、10年度新卒採用が本格化する。厳しい経済環境の中、新卒採用についても厳しいものになると予想されたが、本調査の結果その傾向が明確になったといえる。学生によっては、就職先を確保することで不安を取り除きたいところであり、さらに今年は、大企業の倒産や業績悪化が伝えられ、安定志向の中にも、企業規模や知名度といった「大手志向」から、業績や長期雇用といった点を重視する「実利志向」の傾向がみられる。そんな景況感の中、人事担当者は、逆境にも耐えうる強い精神力をもった学生を求めているようだ。

■2010年度の就職戦線について、「氷河期」(48.7%)、「どちらでもない」(30.5%)、「超氷河期」(16.9%)、「まだ売り手市場」(3.6%)、「かなり売り手市場」(0.3%)の順。「超氷河期」と「氷河期」を合わせると65.6%と、ここ3年の「売り手市場」はすでに過去のものであることが明らかになった。

■2010年度の新卒採用人数は、「昨年(2009年度)に比べ採用人数は横ばい予定」(41.2%)と「減らす予定」(26.8%)で約7割と、冷え込む見通しである。業種別に見ると、「卸売・小売業」(36.8%)、「金融・保険業」(37.9%)、「複合サービス事業」(45.5%)の業種で「2009年度より減らす」と答えた割合が全体より10ポイント以上高かった。

■昨年(2009年度)と今年(2010年度)との比較では、就活生の行動の変化について「就職活動に不安を感じる人が増えた」が38.5%でトップとなった。また、学生が就職先の条件として重視している点では、上位2項目は「自分がやりたい仕事に就けるかどうか」(昨年:53.3%、今年:35.9%)、「仕事のやりがいがあること」(昨年:42.8%、今年:34.9%)と同様だが、今年は約8ポイント〜17.5ポイント下がっている。一方「長期雇用が期待できること」(昨年:14.4%、今年:34.4%)、「業績がいいこと」(昨年:11.5%、今年:25.4%)の項目は、昨年に比べ20ポイント以上伸張している。
人事担当者は、まずは就職先を確保しておきたいという学生の焦燥感を感じ取っており、今年は自己中心的な想いだけではなく、経済の先行きといった外的環境を意識して就職先を選んでいることが明らかになった。

■新卒新人に求める「社会人の基礎力」は、「主体性」(63.8%)、「実行力」(48.5%)、「柔軟性」(36.2%)に加え、今年は「ストレスコントロール」(17.9%)を重視する人事担当者が6.1ポイント増えた。昨今の経済情勢下において、学生に適度なメンタル面の強さを求めているようだ。

■人事担当者として人を見るときに、最も注意する点は、「話し方」(38.2%)、「表情」(23.2%)、「立ち居振る舞い」(18.2%)、「身なり」(16.6%)の順。さまざまな項目を重視しつつも、見た目だけではなかなか分からない内面を、より重視しているようである。

調査結果

■新卒採用予定人数は「横ばい」または「減少」傾向

はじめに、人事担当者として人を見るときに、最も注意する点について聞いた。その結果「話し方」(38.2%)、次いで「表情」(23.2%)、「立ち居振る舞い」(18.2%)、「身なり」(16.6%)の順であった。対照的に「髪型」、「声の大きさ」や「服装」などを最も注意している採用担当者はいずれも1%未満であった。
さまざまな項目を重視しつつも、見た目だけではなかなか分からない面を、より重視しているようである。

◇人事担当者として人を見るときの注意点(n=500)

◇人事担当者として人を見るときの注意点(n=500)

次に、2010年卒の新卒採用人数について聞いてみたところ、「昨年(2009年度)に比べ採用人数は横ばい予定」(41.2%)、「減らす予定」(26.8%)、「増やす予定」(10.0%)、「昨年(2009年度)は新卒採用を実施したが、今年(2010年度)は採用を実施しない」(5.6%)、「昨年は新卒を採用しなかったが、今年は採用を実施する」(1.2%)の順であった。
業種別に見ると、全体的に昨年度と横ばいまたは減らすと回答した担当者が多かった。「卸売・小売業」(36.8%)、「金融・保険業」(37.9%)、「複合サービス事業」(45.5%)の業種で「2009年度より減らす」と答えた割合が全体より10ポイント以上高く、「医療・福祉」(55.6%)、「公務」(63.3%)では「横ばい」と答えた割合が全体より10ポイント以上高かった。また、「昨年(2009年度)に比べ採用人数は増やす予定」と答えた「医療・福祉」の人事担当者が、38.9%と全体より10ポイント以上高かったことは注目に値する。

◇2010年度の新卒採用意向(n=500)

◇2010年度の新卒採用意向(n=500)

■「就職活動に不安を感じる人が増えた」

つぎに、昨年(2009年度)と今年(2010年度)との比較で、就職活動する学生の行動の変化について尋ねてみたところ、「就職活動に不安を感じる人が増えた」(38.5%)、「エントリー数が増えた」(29.0%)、「説明会等イベントの参加者が増えた」(27.9%)、「電話・ネット・メールなどでの問い合わせ回数が増えた」(22.3%)、「企業研究をしっかりするようになった」(21.3%)の順であった。世界的な金融危機による経済不安の中で、経済の先行きや雇用への不安から、昨年より慎重に就職活動を行なっている学生の姿が見えよう。
安定志向といわれる中、「大手志向が強くなった」は13.1%、「終身雇用を意識する人が増えた」は12.1%にとどまり、人事担当者には安定志向が強まったというより、まずは就職先を確保しておきたいという学生の焦燥感を感じ取っているようだ。

◇就職活動を行なう学生の行動変化【昨年(2009年度)と今年(2010年度)との比較】(n=390)

◇就職活動を行なう学生の行動変化【昨年(2009年度)と今年(2010年度)との比較】(n=390)

学生が就職先の条件として重視している点について、人事担当者が感じたこと3つを、2009年度と2010年度の学生の比較で挙げてもらった。
上位2項目は「自分がやりたい仕事に就けるかどうか」(昨年:53.3%、今年:35.9%)、「仕事のやりがいがあること」(昨年:42.8%、今年:34.9%)と同様だが、今年は約8ポイント〜17.5ポイント下がっている。また「長期雇用が期待できること」(昨年:14.4%、今年:34.4%)、「業績がいいこと」(昨年:11.5%、今年:25.4%)の項目は、昨年に比べ20ポイント以上伸張しており、今年は自己中心的な想いだけではなく、外的環境を意識していると感じ取っているようだ。

◇学生が就職先の条件として重視していると感じる点(3つまで選択)(n=390)

(2009年度)

(2009年度)

(2010年度)

(2010年度)

■「主体性」「実行力」「柔軟性」は不況であっても必要

経済産業省の「社会人基礎力」の中で、人事担当として新卒新人に求める要素について、2009年度と2010年度との比較で回答を促した。
2009年度については、「主体性」(63.8%)、「実行力」(48.5%)、「柔軟性」(36.2%)、「課題発見力」(23.3%)、「状況把握力」(16.7%)の順であった。
2010年度については、「主体性」(58.2%)、「実行力」(50.5%)、「柔軟性」(34.4%)、「課題発見力」(27.9%)、「ストレスコントロール」(17.9%)の順であった。
2009年度と2010年度を比較すると、上位4項目の順位は変わらないが、2010年度は「ストレスコントロール」を重要視する担当者が多くなってきており、昨今の経済情勢下で企業を志す学生に適度なメンタル面の強さを求めているようである。

◇学生が就職先の条件として重視していると感じる点(3つまで選択)(n=390)

◇学生が就職先の条件として重視していると感じる点(3つまで選択)(n=390)

■厳しい冬の時代・就職戦線氷河期

2010年度の就職戦線について、人事担当者に率直に質問したところ、「氷河期」(48.7%)、「どちらでもない」(30.5%)、「超氷河期」(16.9%)、「まだ売り手市場」(3.6%)、「かなり売り手市場」(0.3%)の順であった。
サンプル数11以上について考察したところ、従業員規模別では、全従業員規模で「氷河期」と回答している。全体より10ポイント以上高かったのは「51人~100人」の「超氷河期」(28.6%)、「101人~300人」(60.0%)、「301人~500人」(61.9%)の「氷河期」、「3,001人~5,000人」(41.4%)の「どちらでもない」などであった。
業種別では、サンプル数11以上の業種について、すべての業種で「氷河期」と回答している担当者が最も多く、「金融・保険業」で「どちらでもない」(50.0%)、「公務」で「超氷河期」(31.8%)が全体より10ポイント以上高かった。

◇2010年度の就職戦線はずばり!(n=390)

◇2010年度の就職戦線はずばり!(n=390)

(従業員規模別)

(従業員規模別)

(業種別)

(業種別)

【調査概要】

調査エリア  :全国
調査対象者  :20代〜60代男女のうち人事担当者(弊社B2Bパネルより対象者抽出)
回収サンプル数:500サンプル
調査期間   :2009年1月26日〜27日
調査実施機関 :楽天リサーチ株式会社

関連サイト

報道関係・各種メディアからのお問い合わせ
楽天株式会社
〒140-0002 東京都品川区東品川4-12-3 品川シーサイド楽天タワー
グループマーケティング部サービス広報グループ 金森
E-mail: pr@rakuten.co.jp    TEL: 03-6387-0147 FAX:03-6670-5258

レポート内容に関するお問い合わせ
楽天リサーチ株式会社
〒140-0002 東京都品川区東品川4-12-3 品川シーサイド楽天タワー
営業推進グループ 中島
TEL: 03-6387-0102

引用・転載可このレポートは、楽天リサーチを出展元とし開示すれば自由に引用や転載をすることができます。詳しい引用や転載方法はお問い合わせください。

お電話からお問い合わせされる方
お電話からも、お気軽にお問い合わせください 0120-944-907
フォームからお問い合わせされる方
楽天リサーチに関するご質問にお答えします
お見積もり・お問い合わせ
楽天リサーチに関する資料をお届けします。
資料請求はこちら

このページの先頭へ

キーワード
  • インターネットリサーチ
  • マーケティングリサーチ
  • ネット調査
  • モニター
  • アンケート