電子マネーに関する調査

2009年4月21日

楽天リサーチ株式会社(代表取締役社長:森 学、本社:東京都品川区)は、電子マネーに関するインターネット調査を実施しました。今回の調査は、3月20日から21日にかけて、楽天リサーチ登録モニター(約160万人)の中から、全国の20~69歳の男女計1,000人を対象に行いました。調査内容は、ショッピングで利用している電子マネーや月々の支払額、サービスの満足度などで、一部2008年7月の調査結果との比較を交えて分析しました。

調査結果概要

【総評】
利用可能な店舗やサービス内容が拡充し、生活に無くてはならない存在となった電子マネーだが、それゆえに利用する電子マネーは、“生活密着度”の高い交通や流通系の支持が高いことがわかる。利用者は、現金決済の煩わしさから解放されると同時に、利用額に応じてポイントという対価を得ることで、ますます利便性が高まり、支払いのデジタル化が進むであろう。節約・倹約志向が強まる中、電子マネーを活用し、利用者は賢く稼ぐ術を磨いていくのではないか。

■利用者数1位は2年連続で「Edy」
主に利用している電子マネーの上位5つは、「Edy(エディ)」(29.0%)、「Suica(スイカ)」(23.0%)、「WAON(ワオン)」(10.1%)、「nanaco(ナナコ)」(9.0%)、「PASMO(パスモ)」(8.9%)の順という結果となった。昨年7月の調査結果と比較すると、「WAON」が3.5ポイント増と躍進が目立つ一方、「Suica」が5.1ポイント、「nanaco」が3.9ポイント減少している。

■月の支払額の平均値は、昨年より387円マイナス
月の支払額は、「1,000円未満」(21.3%)がトップで、次いで「1,000円~1,999円」(13.7%)、「10,000円~19,999円」(12.7%)が続いた。月の支払額が6,000円未満という人が全体の約7割に上っている。
月の支払額の平均値は、昨年より387円マイナスの7,356円であった。昨今の景気後退を受け、チャージする金額にも節約・倹約志向が浮き彫りになる結果となった。

■電子マネーサービスの満足度は7割以上と高水準
いずれの電子マネーサービスも満足度は7割以上と高水準となっており、とくに「nanaco」は満足度8割以上(81.2%)という結果となっている。流通系の電子マネー(WAON、nanaco)は、利用可能な店舗とサービスの結びつきが強いため、使える店の多さでの満足度が高いことがわかる。一方、「ポイントプログラム(利用時につくポイント)の内容」ではポイント交換ができる提携先の充実度が、満足度に直結する結果となり、「Suica」「Edy」といった、提携先の多いサービスの支持が高い。

■日常的に利用するサービスほど、電子マネーで決済したい
「今後、電子マネーで支払い可能になるとよい店・サービス」の1位は「スーパー」。以下「ファーストフード店」(45.5%)、「コンビニエンスストア」(45.1.%)、「自動販売機」(36.8%)と続く。既に、電子マネーを使った決済を導入している店舗やサービスはあるが、日常的に利用するサービスほど、決済の煩わしさを少しでも軽減したいという想いが垣間見える。

■利用時の特典充実で、更なる利用の促進に
「今後、電子マネーに期待すること」の1位は「利用時の特典(ポイントやマイル)の充実」。節約・倹約志向の高まりを見せる中、同じ支払いに対して、プラスアルファーの対価が得られることが、電子マネー利用の魅力であると同時に、ユーザーが期待している点といえよう。

調査結果

ユーザー数の伸びは「WAON」が1位

はじめに、主に利用している電子マネーについて尋ねた。ユーザー数の上位5位は、「Edy(エディ)」(29.0%)、「Suica(スイカ)」(23.0%)、「WAON(ワオン)」(10.1%)、「nanaco(ナナコ)」(9.0%)、「PASMO(パスモ)」(8.9%)の順。独立系(Edy)、交通系(Suica、PASMO)、流通系(WAON、nanaco)と、代表的な電子マネーサービスがバランス良く上位に揃う結果となった。
昨年7月の調査結果と比較すると、「Edy」は2年連続の1位で、昨年より0.8ポイント増加した。そのほか、ユーザー数が増えているのは「WAON」で、3.5ポイントの増となっている。一方、「Suica」は5.1ポイントの減、「nanaco」が3.9ポイントの減となった。
イオンの「WAON」とセブン&アイ・ホールディングスの「nanaco」は、流通系電子マネーの2大サービスであるが、ファミリーマート、ローソン、吉野屋とグループの内外に利用可能範囲を順次拡大しつつある「WAON」が「nanaco」に比べて多くのユーザーを獲得していることが調査から明らかとなった。

◇主に利用している電子マネー(単一回答 n=1000)

◇主に利用している電子マネー(単一回答 n=1000)

月の支払額、昨年より387円のマイナス。節約・倹約志向が浮き彫りに。

次に、電子マネーの月々の支払額について調べた。トップ3の回答は、「1,000円未満」(21.3%)、「1,000円~1,999円」(13.7%)、「10,000円~19,999円」(12.7%)で、昨年同様、今回も、月の支払額が6,000円未満という人が全体の約7割となっている。
月の支払額の平均値(加重平均)は7,356円で、昨年より387円のマイナスであった。昨今の景気後退を受け、チャージする金額にも節約・倹約志向が浮き彫りになる結果となった。昨年と比較し、加重平均値を男女別見ると、男性は684円のマイナスと女性に比べ594円少ない結果となった。年代別に見ると、60代でマイナス1,831円、30代でマイナス920円であった一方、20代でプラス665円、40代でプラス428円と、年代で大きく差が見られた。3月に実施した「家計・資産管理に関する調査」で、家計の紐を握るのは“妻”であるという結果からも、男性は限られたお小遣いの中から、電子マネーの次月の支払いを工面しているのではないか。

◇ショッピングでの電子マネーによる支払額(月額)(単一回答 n=1000)

◇ショッピングでの電子マネーによる支払額(月額)(単一回答 n=1000)

※加重平均値は、「1,000円未満」=500円、「1,000円~1,999円」=1,500円、「2,000円~2,999円」=2,500円、「3,000円~3,999円」=3,500円、「4,000円~4,999円」=4,500円、「5,000円~5,999円=5,500円、「6,000円~6,999円」=6,500円、「7,000円~7,999円」=7,500円、「8,000円~8,999円」=8,500円、「9,000円~9,999円」=9,500円、「10,000円~19,999円」=15,000円、「20,000円~29,999円」=25,000円、「30,000円~39,999円」=35,000円、「40,000円~49,999円」=45,000円、「50,000円以上」=55,000円として算出した。

◇性年代別 加重平均値

◇性年代別 加重平均値

全体的な満足度トップは「nanaco」。ポイント交換ができる提携先の充実度がカギに。

ユーザーは、自分が利用している電子マネーサービスにどの程度満足しているのだろうか。利用者数上位5位の電子マネーの全般的な満足度を表したのが以下のグラフである。満足度の数値は、「あなたは、現在の電子マネー全般について満足していますか」という問いに対する「非常に満足」と「やや満足」という回答を加算したものから算出した。
いずれの電子マネーサービスも満足度は7割以上と高水準となっており、とくに「nanaco」は満足度8割以上(81.2%)という結果となっている。また、昨年の調査と比べると、「Suica」が4.5ポイント下がっている以外は、いずれも満足度が10ポイント前後向上している。
項目別に見ると、「使える(電子マネーで支払い可能な)店の多さ」では、「nanaco」の満足度がトップで48.9%だった。以下、「WAON」「Suica」「Edy」「PASMO」の順となっている。流通系の電子マネー(WAON nanaco)は、利用可能な店舗とサービスの結びつきが強いため、使える店の多さでの満足度が高いことがわかる。一方、「ポイントプログラム(利用時につくポイント)の内容」で満足度1位となったのは「Suica」(57.4%)で、こちらでは「nanaco」が一転5位となっている。ポイント交換ができる提携先の充実度が、満足度に直結する結果となった。

◇主に利用している電子マネー 全般的な満足度(単一回答)

◇主に利用している電子マネー 全般的な満足度(単一回答)

◇主に利用している電子マネー 項目別満足度(2009年3月、単一回答、n=1000)

◇主に利用している電子マネー 項目別満足度(2009年3月、単一回答、n=1000)

※満足度は、「非常に満足」と「やや満足」の回答率の加算値

電子マネーを使いたいのは「スーパー」、今度期待したいのは「特典の充実」

今後、電子マネーで支払い可能になるとよい店・サービス、ならびに、今後電子マネーに期待することについての回答結果をまとめた。
電子マネーで支払い可能になるとよい店・サービスの1位は「スーパー」の53.4%で、以下「ファーストフード店」(45.5%)、「コンビニエンスストア」(45.1.%)、「自動販売機」(36.8%)と続く。既に、電子マネーを使った決済を導入している店舗やサービスはあるが、日常的に利用するサービスほど、決済の煩わしさを少しでも軽減したいという想いが垣間見える。
今後、電子マネーに期待することでは、トップ3が「利用時の特典(ポイントやマイル)の充実」(50.9%)、「使える(電子マネーで支払い可能な)店の数の増加」(46.3%)、「割引制度の充実」(41.5%)という結果となった。節約・倹約志向の高まりを見せる中、同じ支払いに対して、プラスアルファーの対価が得られることが、電子マネー利用の魅力であると同時に、ユーザーが期待している点といえよう。

◇今後、電子マネーで支払い可能になるとよい店・サービス(2009年3月、5つまで回答、n=1000)

◇今後、電子マネーで支払い可能になるとよい店・サービス(2009年3月、5つまで回答、n=1000)

◇今後、電子マネーに期待すること(2009年3月、3つまで回答、n=1000)

◇今後、電子マネーに期待すること(2009年3月、3つまで回答、n=1000)

調査概要

調査エリア  :全国
調査対象者  :20歳~69歳男女
回収サンプル数:1,000サンプル(性別×年代均等割付 各セル100サンプル)
調査期間   :2009年3月20日~21日
調査実施機関 :楽天リサーチ株式会社

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