インターネットを利用した金融サービスに関する調査

2009年6月22日

楽天リサーチ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 学、以下 楽天リサーチ)は、インターネットを利用した金融サービスに関するインターネット調査を実施しました。今回の調査は、4月23日から24日にかけて、楽天リサーチ登録モニター(約160万人)の中から、全国の20~69歳の男女計1,000人を対象に行いました。

調査結果概要

【総評】
企業の業績悪化のあおりを受け、減額が予想された今年の夏のボーナスだが、厳しさが拡大する傾向が明確になったといえる。夏のボーナスの利用用途では、上位5位の回答のうち3つまでが日常生活や資金繰りに直結するもので、不況感が色濃くあらわれた結果といえる。政府による省エネ家電購入支援策である「エコポイント」が、ボーナス商戦の売れ行きにどう影響するかが注目される。

■昨年はあった夏のボーナス、今年は「支給される予定はない」が11.6%
昨年ボーナスを支給されたと答えた人は72.8%だった。一方、今年のボーナスの支給予定をきいたところ、「支給される予定」が62.8%、「支給される予定はない」が23.4%、「支給されるかどうかわからない」が13.8%となった。
昨年、夏のボーナスを支給されたが、今年は支給される予定はないと答えた人は、11.6%に上ることがわかった。

■見込み支給額は、「減りそう」が45.4%。冬のボーナスに比べ減額傾向は更に拡大
見込み支給額は、「昨年とかわらない」が34.4%、「減りそう」という回答は合計で45.4%にのぼった。一方「増えそう」という回答の合計は、わずか7.5%にとど【総評】
インターネットでの金融サービスの利用には、以前はセキュリティ面の不安が考えられていた。然しながら、全体の約8割近くが何らかのインターネットでの金融サービスを利用しており、広く普及していることが分かる。一方、モバイルからの利用は2割止まりと、利用チャンネルによる差異を感じる結果であった。ネットならではの“お徳感”や各金融サービスを横断した企画等の取り組みを進めることで、更なる相乗効果が得られるのではないか。

■インターネットバンキング、普及率は6割以上。新規利用者の拡大のカギは20代女性?!
利用されているインターネットでの金融サービスで、最も多かったのが「インターネットバンキング(ネット上での銀行取引)」で63.7%であった。男性では20~40代が、女性では30、40代の利用率が7割前後と高い。一方、インターネットとの親和性が高いであろう20代女性では、金融サービスを「いずれも利用したことはない」が32.0%と低い結果となった。

■利用理由の最多は「24時間いつでも利用できる」。ネット限定の“お徳感”も注目。
インターネットで金融サービスを利用する理由で、突出して多かったのが、「営業時間に関係なく、24時間いつでも利用できるから」(85.6%)と「支店やATM、営業所等まで行かなくていいから」(72.2%)の2回答であった。各金融機関・会社によって異なる「インターネット限定の優遇金利や手数料、商品、サービス等」の項目では、30代男性や50代女性が比較的多く(それぞれ47.1%、50.0%)、各インターネット金融サービスの内容やお得感の差に着目している人が多数いると見られる。


■今後利用してみたいインターネットサービス、20代男性は、株やFX取引に興味
今後利用してみたいインターネット上の金融サービスで最も多かったのが「インターネットバンキング(ネット上での銀行取引)」で58.8%だった。「インターネットトレード」の利用意向では、男性35.8%、女性19.4%と、男性が15ポイント以上上回っているのが目につく。利用意向をみても、金融サービスは男性からの支持が高く、今後の拡大が期待できる一方、女性の利用意向は伸び悩んでおり、金融サービスに対して抱くイメージを払拭することで、新規ユーザーの獲得につながるのではないか。

■モバイルでの金融サービスの利用は、まだまだハードルが高いか?!
モバイルを使用した金融サービスの利用状況について聞いたところ、「利用したことはない」という回答が8割以上(81.3%)に上った。利用用途のトップは「モバイルバンキング」だったが、それも13.8%と低い数値にとどまっている。年代別に見ると、30代の利用率は比較的高く、31%の人が何らかの形でモバイルでの金融サービスを利用している。

■情報源はインターネット上のマネー関連サイトがトップ
お金に関する情報を集める時に参考にする情報源の上位3位の回答は、「インターネット上のマネー関連サイト」(62.3%)、「新聞」(40.7%)、「金融機関の店頭チラシ、パンフレット」(27.6%)で、「親族、友人、知人の口コミ」(25.3%)がそれに次いだ。

■各金融商品、「全て同じグループ会社での契約」利便性は約2割。
同じ金融機関、同じグループ会社で各金融商品の契約・取引意向を聞いたところ、「それぞれの商品について比較をして、多くの金融機関からもっとも有利な商品を選びたい」が31.3%でトップだった。以下、「こだわりはない」(27.3%)、「全て同じ金融機関、または同じグループの会社で契約、取引できると便利」(20.6%)という結果となった。同グループでの契約に対するメリットや利便性については、あまり感じていないようだ。

調査結果

インターネットバンキング、普及率は6割以上。新規利用者拡大のカギは20代女性?!

現在、さまざまな金融サービスがインターネット上で利用することが出来るようになったが、実際どのようなサービスが利用されているのだろうか。複数回答で聞いたところ、最も多かったのが「インターネットバンキング(ネット上での銀行取引)」で63.7%であった。以下、「インターネットでのクレジットカードの申込み、利用明細確認、支払い方法の変更など」(46.1%)、「インターネットトレード(ネット上での株式、投資信託等の取引)」(21.2%)という結果となった。
性・年代別に見ると、男性では20~40代が、女性では30、40代が67.0%~75.0%と多くの人がインターネットバンキングを利用していることがわかる。
一方、「いずれも利用したことはない」という回答も全体で21.3%あった。とくに、20代女性(32.0%)、50代女性(36.0%)、60代女性(31.0%)で未利用者が多いようだ。特に、日常的にインターネットを活用している20代女性の利用率が低い結果となった。インターネットとの親和性が高い年代だからこそ、女性にとって身近で便利なサービスである点を打出すことで、新規利用者の拡大につながるのではないか。

インターネット上での金融サービスの利用状況(複数回答)

インターネット上での金融サービスの利用状況(複数回答)

利用理由の最多は「24時間いつでも利用できる」。
インターネット限定の“お徳感”も注目。

次に、インターネットで金融サービスを利用している人に、利用している理由を尋ねた(複数回答可)。突出して多かったのが、「営業時間に関係なく、24時間いつでも利用できるから」(85.6%)と「支店やATM、営業所等まで行かなくていいから」(72.2%)の2回答であった。ほかに、「待たされることがないから」(46.3%)、「インターネット限定の優遇金利や手数料、商品、サービス等があるから」(40.8%)などの回答が多かった。
「営業時間に関係なく、24時間いつでも利用できるから」「支店やATM、営業所等まで行かなくていいから」「待たされることがないから」の上位3回答は、すべてのインターネット金融サービスに共通する特徴だが、「インターネット限定の優遇金利や手数料、商品、サービス等」は金融機関・会社によって異なる。30代男性や50代女性ではこの項目を選んでいる人が比較的多く(それぞれ47.1、50.0%)、これらの層では各インターネット金融サービスの内容やお得感の差に着目している人が多数いると見られる。

◇インターネット上での金融サービスの利用理由(複数回答)

◇インターネット上での金融サービスの利用理由(複数回答)

「申込みや契約は、ネットで」が主流か

個々の金融サービスのうち、具体的にどのような機能・サービスを利用しているのだろうか。それぞれのサービスの具体的な利用の内容について聞いたところ、以下のような結果となった。

インターネットバンキング(ネット上での銀行取引)では、「振込・振替」(90.0%)と、「残高照会」(88.9%)が利用用途として圧倒的に多い。また、「定期預金の開設、解約」が31.1%、「口座開設」が25.0%となっており、込み入った手続きが必要とされる契約もインターネット上で行う人が増えていることがわかる。

◇インターネットバンキング(ネット上での銀行取引)のサービス利用状況(複数回答)

◇インターネットバンキング(ネット上での銀行取引)のサービス利用状況(複数回答)

インターネットトレード(ネット上での株式、投資信託等の取引)の利用用途で突出して多かったのは、「国内株式の取引」で92.0%。ほかに「株価の閲覧」(70.8%)、「資産状況(保有銘柄等)」(53.3%)、「マーケット情報の閲覧」(50.5%)などが高い数値となっている。総じて、多くのコンテンツを閲覧し、情報を収集する傾向があるように見受けられる。

◇インターネットトレード(ネット上での株式、投資信託等の取引)のサービス利用状況(複数回答)

◇インターネットトレード(ネット上での株式、投資信託等の取引)のサービス利用状況(複数回答)

インターネットでのクレジットカードサービスでは、用途は比較的多岐にわたっている。最も多かったのが、「利用明細の確認」で94.8%であった。ほかに「ポイント交換」(76.6%)、「キャンペーン情報の確認、キャンペーンへの申込み」(64.2%)、「クレジットカードの申込み」(61.8%)、「住所変更など、登録情報の変更」(51.0%)が利用率5割を超えている。ここでもやはり申込み(契約)自体をネットで行う人が少なくないことがわかる。

◇インターネットでのクレジットカードサービスの利用状況(複数回答)

◇インターネットでのクレジットカードサービスの利用状況(複数回答)

◇景気低迷や雇用不安による夏のボーナスの使い道への影響

◇景気低迷や雇用不安による夏のボーナスの使い道への影響

今後利用してみたいインターネットサービス、20代男性は、株やFX取引に興味

今後利用してみたいインターネット上の金融サービスで最も多かったのが「インターネットバンキング(ネット上での銀行取引)」で58.8%だった。以下「クレジットカードの申し込み、利用明細確認、支払い方法の変更等」(32.0%)、「インターネットトレード(ネット上での株式、投資信託等の取引)」(27.6%)が続く。
男女別で見ると、「インターネットトレード」の利用意向が、男性35.8%、女性19.4%と、男性が15ポイント以上上回っているのが目につく。
利用意向をみても、金融サービスは男性からの支持が高く、今後の拡大が期待できる一方、女性の利用意向は伸び悩んでおり、金融サービスに対して抱くイメージを払拭することで、新規ユーザーの獲得につながるのではないか。

◇今後利用してみたいインターネット上の金融サービス(複数回答)

◇今後利用してみたいインターネット上の金融サービス(複数回答)

モバイルでの金融サービスの利用には、まだまだハードルが高いか?!

ここまで見てきたように、PCインターネットでの金融サービス利用はすでに一般的になりつつある。では、モバイルと使用した金融サービスではどうだろうか。
モバイルを使用した金融サービスの利用状況について聞いたところ、「利用したことはない」という回答が8割以上(81.3%)に上った。利用用途のトップは「モバイルバンキング」だったが、それも13.8%と低い数値にとどまっている。
年代別に見ると、30代の利用率は比較的高く、31%の人が何らかの形でモバイルでの金融サービスを利用している。とくにバンキングに関しては、24.0%の人が利用していると答えている。

◇モバイルを使用した金融サービスの利用状況(複数回答)

◇モバイルを使用した金融サービスの利用状況(複数回答)

◇今後の投資・資産運用について

◇今後の投資・資産運用について

情報源はインターネット上のマネー関連サイトがトップ

次に、お金に関する情報を集める時に参考にする情報源について調査した。上位3位の回答は、「インターネット上のマネー関連サイト」(62.3%)、「新聞」(40.7%)、「金融機関の店頭チラシ、パンフレット」(27.6%)で、「親族、友人、知人の口コミ」(25.3%)がそれに次いだ。1位の「インターネット上のマネー関連サイト」は、50、60代の女性が40%台となっているが、それ以外の層では軒並み50%台後半から70%台後半と高い数値になっている。また、2位の新聞は、男女とも50代以上の層の回答が多い。

◇お金に関する情報を集める時に参考にする情報源

◇お金に関する情報を集める時に参考にする情報源

各金融商品、全て同じグループ会社での契約、利便性は約2割。同グループのメリットは軽微。

金融サービスの内容は、銀行、証券、保険、住宅ローンと多岐にわたる。金融機関やマネー関連のサイトでは、そういったサービスをまとめて提供しているところもあるが、人々はその利便性をどうとらえているのだろうか。「同じ金融機関、同じグループの会社ですべての契約、取引をしたいと思いますか?」という質問に対する回答で最も多かったのは、「それぞれの商品について比較をして、多くの金融機関からもっとも有利な商品を選びたい」で31.3%であった。以下、「こだわりはない」(27.3%)、「全て同じ金融機関、または同じグループの会社で契約、取引できると便利」(20.6%)という結果となった。同グループでの契約に対するメリットや利便性については、あまり感じていないようだ。

◇契約、取引の方法

◇契約、取引の方法

調査概要

調査エリア  :全国
調査対象者  :20歳~69歳男女
回収サンプル数:1,000サンプル(性別×年代均等割付 各セル100サンプル)
調査期間   :2009年5月23日~24日
調査実施機関 :楽天リサーチ株式会社

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