読書・図書に関する調査

2009年9月14日

楽天リサーチ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 学、以下 楽天リサーチ)と楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下 楽天)が運営するオンライン書店「楽天ブックス」は、読書・図書に関するインターネット調査を実施しました。今回の調査は、8月31日から9月1日にかけて、楽天リサーチ登録モニター(約170万人)の中から、全国の15~69歳の男女計1,200人を対象に行いました。

調査結果概要

【総評】
インターネットの普及に伴い、情報の収集手段や娯楽の幅が広がったことにより、読書時間や予算の減少傾向が伺える結果となった。昨今若者の活字離れが叫ばれているが、本調査の結果から若年層より30代以上の層に、その傾向があることが分かった。一方、新たな書籍のあり方として注目を集める電子書籍については、8割近くが日本において普及すると答えている。普及には、サービスレベルの向上や端末の整備が、カギとなりそうだ。

■バーゲン本はこれから期待大!!「知らないが、購入してみたい」が45.9%
節約志向が高まり、財布の紐が固くなっている中、出版社が再販指定を解き、書店にて自由に価格が決められるバーゲン本(自由価格本)に注目が集まっている。バーゲン本(自由価格本)の認知を聞いたところ、「知らないが購入してみたい」が45.9%トップとなっており、お得に安く購入できるならば利用したいという意識が高いことが分かった。この結果から、認知の拡大によって、バーゲン本市場の拡大が期待される。

■電子書籍、認知度は高いが、利用意向は低調。
電子書籍の認知を聞いたところ、「やや知っている」が50.0%と半数を占め、「よく知っている」を合わせた約7割が電子書籍について認知していることが分かった。性年代別にみると、10代の認知が全体平均の比べ13.3ポイント高く、若年層の認知の高さが際立つ結果となった。
今後の利用意向について最も多かったのは「利用したことは無いし、今後も利用したくない」で43.3%だった。次いで「利用したことは無いが、今後利用したい」(33.2%)、「利用したこともあるし、今後も利用したい」(13.2%)と続いた。

■電子書籍を利用したい理由は「手軽になるから」、利用したくない理由は「電子画面で 文字を読むのが疲れるから」がトップ。
電子書籍を利用したい理由は、「何冊も書籍を持ち運ぶ必要がなく、手軽になるから」が55.2%でトップ。次いで「すぐに欲しい書籍を購入し、手軽にダウンロードすることができるから」が50.4%と続いた。
一方、利用したくない方の理由としては、「電子画面で文字を読むのが疲れるから」が60.1%でトップだった。パソコンや携帯電話が普及したとはいえ、書籍を読むという行為においては、利便性より従来の読み方を重視する傾向があるようだ。

■電子書籍は「パソコン」で読みたいが75.0%、「電子ブック」は17.8%止まり。
日本での普及は「今後3~5年の間」か!?
電子書籍を購読するにあたり実際に使いたい端末は、「パソコン」が75.0%、次いで「携帯電話の端末」が43.0%と続き、「電子ブック」は17.8%に留まった。
最後に、今後電子書籍が日本で普及するかを聞いたところ、「今後3~5年の間に普及すると思う」が30.2%で最も多く、次いで「普及には5年以上かかるが普及すると思う」(27.9%)、「日本では普及しないと思う」(22.3%)が続いた。8割近くが普及すると思うと答えていることからも、今後の拡大への期待感が伺える結果となった。

■書籍・雑誌共に「ほとんど読まない」が4割以上。
1ヶ月に読む書籍・雑誌の冊数では、「ほとんど読まない」が書籍で42.3%、雑誌で40.2%と、共に大多数を占めていた。性年代別にみると、書籍を「ほとんど読まない」との回答は、男性40代が最も多く53.0%だった。また雑誌では、男性10代が48.0%と最も多かったが、女性10代では28.0%と、男女で20ポイントの差が開いており、他の世代に比べ特徴的な結果となっている。

■読書時間は減少傾向、情報の収集手段や娯楽の幅が広がったことが一因か。
2-3年前と比べた「書籍・雑誌を読む時間」の変化では、「変わらない」と回答した方が書籍で41.5%、雑誌で45.8%と最も多いが、「減った(「やや減った」と「かなり減った」の合算)」という回答もそれに続き、書籍・雑誌共に約4割という結果となった。性年代別にみると、10代男女より女性30代の読書時間の減少が目立った。インターネットの普及により、情報の収集手段や娯楽の幅が広がったことが、読書時間の減少に少なからず影響しているのではないか。

■書籍や雑誌にかける費用は月に2,000未満が4割強。2-3年前に比べ財布の紐も固め。
月に書籍や雑誌の購入にかける費用では、書籍・雑誌共に「購入しない(借りる・フリーペーパーなど)」が最も多く、書籍43.2%、雑誌44.5%という結果であった。購入層における月々の予算については、2,000円未満が約4割強を占めた。
費用について、2-3年前との比較では、読書時間の変化と同様、「変わらない」が書籍で47.3%、雑誌で47.8%とトップだった一方、「減った(「やや減った」と「かなり減った」の合算)」との回答も、書籍で40.0%、雑誌で40.4%と、予算についても縮小傾向にあることがわかる。

調査結果

書籍・雑誌共に「ほとんど読まない」が4割以上。

はじめに、普段書籍・雑誌を1ヶ月に何冊くらい読むかを聞いた。その結果、「ほとんど読まない」が書籍で42.3%、雑誌で40.2%と、共に大多数を占めた。
性年代別にみると、書籍を「ほとんど読まない」との回答のうち、最も多いのが、男性40代で53.0%だった。次いで女性30代(52.0%)、男性30代(47.0%)と続いた。また、雑誌では「ほとんど読まない」との回答が最も多いのは、男性10代で48.0%だった。同じ10代でも女性は28.0%と、男女で20ポイントの差が開いており、他の世代に比べ特徴的な結果となった。若者の活字離れが言われて久しいが、本調査より30~40代もその傾向があることが分かり、一概に若者だけに限ったものではないようだ。

◇一ヶ月の書籍・雑誌購読数(n=1,200)単位:%

◇一ヶ月の書籍・雑誌購読数(n=1,200)単位:%

次に2-3年前と比べた「書籍・雑誌を読む時間」の変化を聞いたところ、「変わらない」との回答が書籍で41.5%、雑誌で45.8%と最も多かった。一方、「減った」(「やや減った」と「かなり減った」の合算)という回答もそれに続き、書籍で40.6%、雑誌で41.6%という結果となった。性年代別にみると、女性30代の読書時間の減少が、全体平均よりプラス10ポイント以上高い。一方、男性10代~20代及び女性10代は、全体平均より「かなり減った」が10ポイント以上低く、比較的読書時間を確保しているように見える。

◇2~3年前と比べた書籍・雑誌を読む時間の変化(n=1,200)単位:%

◇2~3年前と比べた書籍・雑誌を読む時間の変化(n=1,200)単位:%

書籍や雑誌にかける費用は月に2,000円未満が4割強と大多数。

書籍や雑誌の購入に月どのくらいの費用をかけているのか聞いてみたところ、書籍・雑誌共に「購入しない(借りる・フリーペーパーなど)」が最も多く、書籍43.2%、雑誌44.5%という結果であった。
書籍や雑誌の購入に費用をかけている層では、書籍が「1,000以上~2,000円未満」(17.3%)、雑誌が「500円以上~1,000円未満」(22.8%)と最も多かった。
この費用について、2-3年前と比べた変化について聞いたところ、読書時間の変化と同様、「変わらない」が書籍で47.3%、雑誌で47.8%とトップだった。また、「かなり減った」との回答も、書籍で25.9%、雑誌で25.1%と、予算についても縮小傾向にあることがわかる。

◇一ヶ月の書籍の購入にかける費用(n=1,200) 単位:%

◇一ヶ月の書籍の購入にかける費用(n=1,200) 単位:%

◇2~3年前と比べた書籍・雑誌に費やす費用の変化(n=1,200) 単位:%

◇2~3年前と比べた書籍・雑誌に費やす費用の変化(n=1,200) 単位:%

バーゲン本はこれから期待大!!「知らないが、購入してみたい」が45.9%

書籍への出費は減少傾向にあり、財布の紐が固くなっている中、出版社が再販指定を解き、書店にて自由に価格が決められるバーゲン本(自由価格本)に注目が集まっている。バーゲン本(自由価格本)の認知を聞いたところ、「知らないが購入してみたい」が45.9%トップとなっており、お得に安く購入できるならば利用したいという意識が高いことが分かった。この結果から、認知の拡大によって、バーゲン本市場の活性化が期待される。

◇バーゲン本(自由価格本)の認知度(n=1,200) 単位:%

◇バーゲン本(自由価格本)の認知度(n=1,200) 単位:%

ネット書店の手軽さもあり、本屋への来店頻度は月5回以上が多数!

読書時間や購入費用は減少傾向にある中、書店への来店頻度はどうであろうか。月に何回くらい本屋(ネット書店も含む)へ行くかという質問では、「5回以上」と回答した方が最も多く、25.8%だった。読書時間や購入費用は減っているが、書店を訪れる頻度は高いことがわかる。

◇本屋への来店頻度(ネット書店も含む)(n=1,200) 単位:%

◇本屋への来店頻度(ネット書店も含む)(n=1,200) 単位:%

電子書籍の認知度約7割、利用意向は一転低調気味。

次に、今後拡大が予想される電子書籍の認知や利用意向について聞いた。まず、電子書籍の認知を聞いたところ、「やや知っている」が50.0%と半数を占め、「よく知っている」を合わせた約7割が電子書籍について認知していることが分かった。性年代別にみると、10代の認知が全体平均に比べ13.3ポイント高く、な認知の高さが際立つ結果となった。

◇電子書籍の認知度(n=1,200) 単位:%

◇電子書籍の認知度(n=1,200) 単位:%

認知度が高い電子書籍だが、今後の利用意向についてはどうだろうか。最も多かったのは「利用したことは無いし、今後も利用したくない」で43.3%だった。次いで「利用したことは無いが、今後利用したい」(33.2%)、「利用したこともあるし、今後も利用したい」(13.2%)と続いた。

◇今後の電子書籍の利用意識(n=1,200)単位:%

◇今後の電子書籍の利用意識(n=1,200)単位:%

電子書籍を利用したい理由は「手軽になるから」、利用したくない理由は「電子画面で文字を読むのが疲れるから」がトップ。

続いて、電子書籍の利用意向がある方、ない方それぞれに、意向の理由を聞いた。電子書籍を利用したい理由として、最も多かったのは、「何冊も書籍を持ち運ぶ必要がなく、手軽になるから」で55.2%だった。次いで「すぐに欲しい書籍を購入し、手軽にダウンロードすることができるから」が50.4%で続いた。一般の書籍に比べて手軽な点が支持される理由のようだ。
一方、利用したくない理由として、「電子画面で文字を読むのが疲れるから」が60.1%でトップだった。次いで「紙で読む習慣がついているから」(45.8%)、「読んだ気がしないから」(31.2%)が続いた。パソコンや携帯電話が普及したとはいえ、書籍を読むという行為においては、利便性より従来の読み方を重視する傾向があるようだ。

◇電子書籍を利用したい理由(n=556) 複数選択 単位:%

◇電子書籍を利用したい理由(n=556) 複数選択 単位:%

◇電子書籍を利用したくない理由(n=644) 複数選択 単位:%

◇電子書籍を利用したくない理由(n=644) 複数選択 単位:%

電子書籍を利用したいと答えた人に、購読にあたり実際に使いたい端末を聞いたところ、「パソコン」が75.0%、次いで「携帯電話の端末」が43.0%と続いた。「電子ブック」は17.8%に留まった。米Amazon.comが提供している電子書籍リーダー「Kindle(キンドル)」の動向に注目が集まる中、「電子ブック」がどこまで日本で浸透するかが焦点となりそうだ。日本での認知、普及はこれからであると考えられる。

◇電子書籍を読む際に使いたい端末(n=556) 複数選択 単位:%

◇電子書籍を読む際に使いたい端末(n=556) 複数選択 単位:%

電子書籍は今後の普及に期待大!!

最後に、今後電子書籍が日本で普及するかを聞いたところ、「今後3~5年の間に普及すると思う」が30.2%で最も多く、次いで「普及には5年以上かかるが普及すると思う」(27.9%)、「日本では普及しないと思う」(22.3%)が続いた。8割近くが普及すると思うと答えていることからも、今後の拡大への期待感が伺える結果となった。

◇電子書籍の普及意識(n=1,200) 単位:%

◇電子書籍の普及意識(n=1,200) 単位:%

調査概要

調査エリア  :全国
調査対象者  :15歳~69歳男女
回収サンプル数:1,200サンプル(性別×年代均等割付 各セル100サンプル)
調査期間   :2009年8月31日~9月1日
調査実施機関 :楽天リサーチ株式会社

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