“人事担当者に聞く”2011年新卒採用に関する調査

2009年10月23日

楽天リサーチ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 学、以下 楽天リサーチ)と楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下 楽天)が運営する「みんなの就職活動日記」は、2011年度新卒採用に関するインターネット調査を実施しました。今回の調査は、9月9日から9月13日にかけて、楽天リサーチ登録モニター(約171万人)の中から、全国の20~69歳の男女計800人の人事担当者を対象に行いました。

調査結果概要

【総評】
10年卒の就職活動は、当初売り手市場だったのが一転、氷河期に突入した。11年卒は就活開始当初から厳しい就職戦線が予測されており、昨年よりもう一段階冷え込むだろう。一方、企業は予算こそ縮小気味ではあるが、欲しい人材を十分に取り込める余地がある「買い手」企業と、限られた採用枠を少しでも早く手に入れたいと思う学生との間で意識の相違があるように見受けられた。

■昨年はあった新卒採用、今年は実施しない企業が7.4%、新卒採用予定人数は「横ばい」または「減少」傾向。
2011年卒の新卒採用人数は、「昨年(2010年度)に比べ採用人数は横ばいの予定」(43.6%)、「昨年に比べ採用人数は減らす予定」(21.6%)、「昨年に比べ採用人数は増やす予定」(9.5%)という結果であった。
新卒の採用を取りやめる企業も7.4%あり、採用を増やす企業が9.5%に対して、減らす、今年は実施しない予定の合計が29.0%と、昨年に引き続き、学生にとっては厳しい採用状況が続きそうだ。

■昨年比で新卒の採用人数「4割以上減らす」が35.8%
採用人数を減らすと回答した人に、減少率を聞いたところ、「4割以上の減らす」と回答した合計が35.8%だった。中でも「11%~20%減」(25.4%)がトップという結果となった。一方、採用人数を増やすとお答えの方に、増加率を聞いたところ、1%~20%増が全体の65.8%を占め、減少幅は大きく、増加幅は小さくという企業の傾向がみえる。

■新卒採用に費やす予算も削減傾向へ。
新卒採用に費やす予算の増減については、「横ばいの予定」が51.2%と過半数を占めているが、「やや削減する予定」、「大幅に削減する予定」の合算も38.5%と採用人数の減少に伴い、予算も削減していることが見受けられた。

■「ゆとり世代」の就職活動、「感じる」が約5割!
2010年卒より「ゆとり世代」が就職活動を開始したが、「ゆとり世代」であるかを感じたかを聞いたところ、少なからず感じた人が全体の5割以上を占めた。具体的には、「のんびりしている」や「競争意識が薄い」など、「ゆとり世代」を彷彿させる意見が集中していた。また、「学力低下が見られる」など、昨今問題として挙げられているゆとり世代の学力の低下を直接肌で感じている方も多いようだ。

■2011年の就職戦線はやはり氷河期!更にマイナス7.26℃で厳しい冬の到来か!?
2011年の就職戦線は、「氷河期」が51.8%と半数以上を占めた。また、「超氷河期」、「氷河期」と回答した人に、昨年と比較した具体的な氷河期度合いについて聞いたところ、「マイナス11℃~20℃」が20.0%とトップで、加重平均値はマイナス7.26℃だった。氷河期度合いは昨年より一層冷え込むことが分かる。

■採用のスタート時期、企業は「昨年と変わらない」が、学生は早期化が進む予測!
採用のスタート時期の変化では「昨年と変わらない」が80.9%で、スタート時期という意味では昨年と変わらないスケジュールで採用を行う予定の企業が多いことが分かった。一方、学生の就職活動スタート時期は「早まる/早まったと思う」が49.8%でトップとなっており、就職活動が早期化する学生を十分に取り込める余地があると考える「買い手」の企業と、限られた採用枠を少しでも早く手に入れたいと思う学生の間で就職活動に対する活動時期の相違があるように見受けられた。

■「エントリー数の増加」や「就職活動に不安を感じる人の増加」など、学生も必死!
就職活動する学生の意識については、「エントリー数が増えた」(35.8%)が最も多く、次いで「就職活動に不安を感じる人が増えた」(34.6%)、「説明会等イベントの参加者が増えた」(29.3%)という結果となった。幅広く情報収集し、積極的に行動する学生の必死さが浮かんでくる。

■人事採用担当者が人を見るときに気にする点は「話し方」がトップ!
人事担当者として人を見るとき、まずどのような点に注意しますかという問いでは、「話し方」が39.5%でトップ、次いで「立ち振る舞い」(25.3%)、「表情」(23.6%)という結果となった。また、経済産業省が掲げる「社会人基礎力」の中で新卒新人に対して求めるものについては、「主体性」(55.9%)、「柔軟性」(41.8%)、「実行力」(41.5%)という結果となった。

調査結果

昨年はあった新卒採用、今年は実施しない企業が7.4%、新卒採用予定人数は「横ばい」または「減少」傾向。

初めに2011年卒の新卒採用人数について聞いたところ、「昨年(2010年度)に比べ採用人数は横ばいの予定」(43.6%)、「昨年に比べ採用人数は減らす予定」(21.6%)、「昨年に比べ採用人数は増やす予定」(9.5%)という結果であった。
また、「昨年は採用があったが、今年は新卒採用を実施しない」という回答が7.4%となり、新卒の採用を取りやめる企業も見受けられ、採用を増やす予定が9.5%に対して、減らす、実施しない予定の合計が46.9%と、昨年に引き続き、学生にとっては厳しい採用状況が続きそうだ。

◇昨年と比較した新卒採用人数の増減(n=800)単位:%

◇昨年と比較した新卒採用人数の増減(n=800)単位:%

昨年比で採用人数「4割以上の減少」が35.8%

「昨年に比べ採用人数は減らす予定」と回答した方に、昨年と比較して具体的にどのくらい採用人数を減らす予定かを聞いたところ、「11%~20%減」(25.4%)がトップ、次いで「21%~30%減」(19.1%)、「51%以上減」(18.5%)、「41%~50%減」(17.3%)という結果となった。「4割以上の減らす」と回答した合計が35.8%と、昨今の不況のあおりが目に見えるようである。

◇昨年と比較した採用人数の予定減少率(n=173)単位:%

◇昨年と比較した採用人数の予定減少率(n=173)単位:%

一方、「昨年に比べ採用人数は増やす予定」と回答した方に、昨年と比較して増加率を聞いたところ、1%~20%増が全体の65.8%を占め、大幅に採用人数を増やすことを検討している企業は少ないことが分かった。

◇昨年と比較した採用人数の予定増加率(n=76)単位:%

◇昨年と比較した採用人数の予定増加率(n=76)単位:%

新卒採用に費やす予算も削減傾向へ。

「2011年卒の新卒採用を実施する」と回答した方に、新卒採用に費やす予算の増減について聞いた。ここでもやはり採用人数の増加と同じく、「横ばいの予定」が51.2%と過半数を占めているが、「やや削減する予定」、「大幅に削減する予定」の合算も38.5%と採用人数の減少に伴い、予算も削減していることが見受けられた。

◇昨年と比較した採用に費やす予算の増減(n=598) 単位:%

◇昨年と比較した採用に費やす予算の増減(n=598) 単位:%

「ゆとり世代」の就職活動、「感じる」が約5割!

2010年卒より「ゆとり世代」が就職活動を開始したが、「ゆとり世代」であるかを感じたかを聞いたところ、「とても感じた」が15.9%、次いで「やや感じた」(35.8%)と、ゆとり世代であることを少なからず感じた人が全体の5割以上を占めた。
どのような点を「ゆとり世代」だと感じたか、自由回答で聞いたところ、「のんびりしている」や「競争意識が薄い」など、「ゆとり世代」を彷彿させる意見が集中していた。また、「学力低下が見られる」など、昨今問題として挙げられているゆとり世代の学力の低下を直接肌で感じている方も多いようだ。

◇2010年卒より「ゆとり世代」を感じたか(n=598) 単位:%

◇2010年卒より「ゆとり世代」を感じたか(n=598) 単位:%

◇どのような点が「ゆとり世代」だと感じたか

・欠勤の連絡を親がしてくる。
・採用後、上司の指導に耐えられず退職するものが目立つ。
・面接のときの応答内容で、自分で育つという意思よりも、どのようにして育ててもらえますか?との質問が多かったこと
・覇気、ハングリー精神がない
・思考力にかける点、論理的に説明する話力などでこれまでより劣る点など。
・義務は果たさなくても主張だけはする。
・「どこに就職したら良いのか教えてほしい。」と言う人が多い。
・仕事とプライベートをきっちり分けており、プライベートを優先する傾向がある
・特に大勢でと一緒に何かをやり遂げる、といったエピソードが非常に少ない。

2011年の就職戦線は氷河期!更にマイナス7.26℃で厳しい冬の到来か!?

人事採用担当者から見た2011年の就職戦線についてズバリ!聞いたところ、「氷河期」が51.8%と半数以上を占め、2011年卒の就職戦線も厳しくなるということが見受けられた。
また、「超氷河期」、「氷河期」と回答した人に、昨年と比較した具体的な氷河期度合いについて聞いたところ、「マイナス11℃~20℃」が20.0%でトップ、続いて「プラスマイナス0℃(昨年と同様)」、「マイナス1℃~10℃」が16.9%という結果となった。加重平均値はマイナス7.26℃だった。氷河期度合いは昨年と比較して更に冷え込むことが分かる。

◇2011年度の就職戦線について(n=598) 単位:%

◇2011年度の就職戦線について(n=598) 単位:%

◇2011年度の就職氷河期度合いについて(n=385) 単位:%

◇2011年度の就職氷河期度合いについて(n=385) 単位:%

※プラス51℃以上は51℃、プラス41℃~50℃は45.5℃、プラス31℃~40℃は35.5℃、プラス21℃~30℃は25.5℃、プラス11℃~20℃は11.5℃、プラス1℃~10℃は5.5℃、プラスマイナス0℃は0℃、マイナス1℃~10℃は-5.5℃、マイナス11℃~20℃は-15.5℃、マイナス21℃~30℃は-25.5℃、マイナス31℃~40℃は-35.5℃、マイナス41℃~50℃は-45.5℃、マイナス51℃以下は-51℃で、加重平均値を算出。

採用のスタート時期、企業は「昨年と変わらない」が、学生は早期化が進む予測!

次に、採用のスタート時期について昨年との比較で変化を聞いたところ、「昨年と変わらない」が80.9%で、スタート時期という意味では昨年と変わらない施策で行う予定の企業が多いことが分かった。
一方、学生の就職活動スタート時期は「早まる/早まったと思う」が49.8%でトップとなっており、就職活動が早期化する学生を十分に取り込める余地があると考える「買い手」の企業と、限られた採用枠を少しでも早く手に入れたいと思う学生の間で就職活動に対する活動時期の相違があるように見受けられた。

◇昨年と比較した採用スタート時期の変化(n=598) 単位:%

◇昨年と比較した採用スタート時期の変化(n=598) 単位:%

◇昨年と比較した学生の就職活動スタート時期の変化(n=598) 単位:%

◇昨年と比較した学生の就職活動スタート時期の変化(n=598) 単位:%

「エントリー数の増加」や「就職活動に不安を感じる人の増加」など、学生も必死!

人事採用担当者からみた、就職活動する学生の意識についてどのような変化があるか聞いた。「エントリー数が増えた」(35.8%)が最も多く、次いで「就職活動に不安を感じる人が増えた」(34.6%)、「説明会等イベントの参加者が増えた」(29.3%)という結果となった。学生の意識にも就職難の色が濃く現れているようだ。

◇就職活動する学生の意識について(n=598) 複数選択 単位:%

◇就職活動する学生の意識について(n=598) 複数選択 単位:%

人事採用担当者が人を見るときに気にする点は「話し方」がトップ!

人事担当者として、人を見るときまずどのような点に注意するかを聞いたところ、「話し方」がトップで39.5%だった。次いで「立ち振る舞い」(25.3%)、「表情」(23.6%)という結果が続いた。
また、経済産業省が掲げる「社会人基礎力」の中で新卒新人に対して求めるものは何かという問いには、「主体性」(55.9%)、「柔軟性」(41.8%)、「実行力」(41.5%)という結果となっており、新卒新人らしく、フットワーク軽く、すぐにでも実行できる人材が求められていることが見受けられた。

◇人を見るときにどのような点に注意するか(n=598) 単位:%

◇人を見るときにどのような点に注意するか(n=598) 単位:%

◇「社会人基礎力」の中で新卒新人に求める要素(n=598) 3つまで 単位:%

◇「社会人基礎力」の中で新卒新人に求める要素(n=598) 3つまで 単位:%

調査概要

調査エリア  :全国
調査対象者  :20歳~69歳男女の人事担当者
回収サンプル数:800サンプル
調査期間   :2009年9月9日~9月13日
調査実施機関 :楽天リサーチ株式会社

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