人事担当者に聞く、13年新卒採用に関する調査

2011年11月29日

楽天リサーチ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 学、以下「楽天リサーチ」)と楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)が運営する「みんなの就職活動日記」は、2013年新卒採用に関するインターネット調査を実施しました。今回の調査は、11月9日から11月10日にかけて楽天リサーチ登録モニター(約220万人)の中から、全国の20から69歳の男女計800人の人事担当者を対象に行いました。

調査結果概要

【総評】
経団連が企業に対して遵守を求めている採用選考に関する企業の「倫理憲章」が今年3月に一部改訂となった。特に変化が大きかったのが、企業の採用に関する広報活動の開始時期が10月から
12月に変更となったことだが、「倫理憲章」の改訂に伴い採用担当者の約4割が採用活動に「影響がある」と回答している。
企業の広報活動期間が短縮し「学生の企業理解度の低下」が危惧されるうえ、例年よりも就職活動に対する学生の意識の差が顕著に表れることが予想でき、人材確保に苦戦する企業が増加すると分析している。

■採用人数は横ばい傾向。昨年よりも2.6ポイント上昇
人事担当者全員に2013年新卒採用の実施の有無と採用人数について聞いたところ、「昨年に比べ採用人数は横ばい予定」が52.1%で、続いて「新卒採用はしていない」が18.5%となった。昨年に実施した調査では「昨年に比べ採用人数は横ばい予定」が49.5%だったことから、昨年よりも採用人数は現状維持の企業が多いことが分かった。

■「倫理憲章」の一部改訂で広報活動時期が変更。例年より人材確保に苦戦する企業も!?
「倫理憲章」の一部改訂に伴い、企業の採用活動はどのような影響があるのだろうか。
「非常に影響がある」「やや影響がある」「影響がある」と回答した人は約4割に及んだ。「影響がある」と答えた人に具体的な影響内容を複数選択で聞いたところ、「学生の企業理解度が下がる」(35.6%)、「例年よりもいい人材を確保できない」(21.1%)、「応募者数が減る」(20.5%)といった回答が比較的多かったことから、例年よりも人材確保に苦戦する企業が増えることが予測される。

■12月の採用活動スタートまでに実施したこと、1位「採用ホームページでの告知」
2013年新卒採用を実施すると回答した人に、12月までに学生向けに実施すること、あるいはすでに実施したことをたずねた(複数選択)。突出して多かったのが、「採用ホームページでの告知」(77.6%)で、以下、「大学構内での企業セミナーの開催」(27.9%)、「大学構内以外での企業セミナーの開催」(18.8%)だった。昨年までは12月までに企業セミナーの開催など企業の広報活動が活発に行われているが、今年は消極的な活動とならざるを得ないようだ。

■依然と厳しい就職戦線。2013年度も過半数が「氷河期」と断言
2013年新卒採用の就職戦線について全員に聞いたところ、「超氷河期」「氷河期」と回答した人が過半数だった(50.3%)。また、前年比での“氷河期度合い”を温度で表してもらったところ、過半数(50.6%)が「マイナス」と回答している。「プラスマイナス0℃(昨年と同様)」が31.3%でトップ、「マイナス1から10℃」が19.9%で2位、「マイナス11から20℃」が14.4%で3位となった。

■日本企業の生き残りのカギは「グローバル人材」の確保
外国人学生の採用についてたずねたところ、「採用する」と回答した人は約3割となった。「これまでも採用しており、今年も採用する予定」と回答した人に昨年比での採用数の増減について聞いたところ、「変わらない」が72.9%、「増える」は23.2%だった。「今年採用する」と「今年は採用しないが過去に外国人学生を採用したことがある」の回答を合わせると約4割となることから、日本企業が世界で競争をしていく中で「グローバル人材」が求められ、今後さらに日本企業の外国人採用が加速すると分析している。
また、経済産業省が2006年から提唱している「社会人基礎力」の中で、新卒新人社員にとくに求めたい要素は、「主体性」(61.5%)、「実行力」(49.0%)、「柔軟性」(43.0%)だったことから、人事担当者は、個々の能動的な働きに期待し変化の激しい現代に動じない人材を求めていると言える。

調査結果

採用人数は横ばい傾向。「増やす予定」と「減らす予定」はほぼ同数

全回答者に2013年新卒採用の実施の有無と採用人数について聞いた。最も多かった回答が「昨年に比べ採用人数は横ばい予定」(52.1%)で、「新卒採用はしていない」(18.5%)がそれに続いた。昨年度と比べて採用人数を「増やす予定」と「減らす予定」はほぼ同数で(それぞれ12.6%、12.3%)、「昨年は採用があったが、今年は新卒採用を実施しない」という回答も4.5%あった。
「昨年に比べ採用人数は増やす予定」と答えた人に増加率をたずねたところ、「1%から10%増」が35.6%で最も多く、「11%から20%増」が29.7%で2位となった。「51%以上増」という回答も16.8%あった。
同じく、「昨年に比べ採用人数は減らす予定」と答えた人に減少率を聞いた。結果は、「21%から30%減」が26.5%でトップ、「1%から10%減」「11%から20%減」(ともに20.4%)がそれに続いている。「51%以上減」という回答も2割近く(18.4%)にのぼった。

◇2013年度の新卒採用の有無と採用人数(n=800) 単位:%

◇2013年度の新卒採用の有無と採用人数(n=800) 単位:%

◇採用予定人数の増加率(n=101) 単位:%

◇採用予定人数の増加率(n=101) 単位:%

◇採用予定人数の減少率(n=98) 単位:%

◇採用予定人数の減少率(n=98) 単位:%

「倫理憲章」の一部改訂で広報活動時期が変更。例年より人材確保に苦戦する企業も!?

経団連が企業に対して遵守を求めている採用選考に関する企業の「倫理憲章」が今年の3月に一部改訂となった。とくに変化が大きかったのが、新卒採用に関する広報活動開始時期が10月から12月となったことだが、これらの動きは企業の採用活動にどのような影響を及ぼしているのだろうか。
「非常に影響がある」「やや影響がある」「影響がある」と回答した人は約4割に及んだ。「影響がある」と答えた人に、具体的な影響内容を複数選択で聞いたところ、「学生の企業理解度が下がる」(35.6%)、「例年よりもいい人材を確保できない」(21.1%)、「応募者数が減る」(20.5%)といった回答が比較的多かったことから、例年よりも人材確保に苦戦する企業が増えることが予測される。

◇「倫理憲章」改訂の採用活動への影響(n=800) 単位:%

◇「倫理憲章」改訂の採用活動への影響(n=800) 単位:%

◇「倫理憲章」改訂の具体的な影響(n=298)複数選択 単位:%

◇「倫理憲章」改訂の具体的な影響(n=298)複数選択 単位:%

採用活動スタートまでは消極的な活動に。1位は「採用ホームページでの告知」

先の質問で2013年新卒採用を実施すると回答した人に、12月まで(11月末まで)に学生向けに実施すること、あるいはすでに実施したことをたずねた(複数選択)。突出して多かったのが、「採用ホームページでの告知」(77.6%)で、以下、「大学構内での企業セミナーの開催」(27.9%)、「大学構内以外での企業セミナーの開催」(18.8%)、「インターンシップ(5日間以上)の実施」(14.3%)などとなった。

◇12月まで(11月末まで)に学生向けに実施する(した)こと(n=616)複数選択 単位:%

◇12月まで(11月末まで)に学生向けに実施する(した)こと(n=616)複数選択 単位:%

過半数が就職戦線は「氷河期」という評価

就職戦線は、新卒学生にとって「売り手市場」なのか、あるいは依然として「氷河期」の中にあるのか。全回答者に見通しを聞いたところ、1位「(売り手市場、氷河期の)どちらでもない」(41.3%)、続いて2位「氷河期」(39.3%)、3位「超氷河期」(11.0%)となったことからも過半数(50.3%)が「氷河期」の中にあると考えている。
さらに、「氷河期」「超氷河期」と答えた人に、前年比での“氷河期度合い”を温度で表してもらったところ、「プラスマイナス0℃(昨年と同様)」が31.3%でトップ、「マイナス1から10℃」が19.9%で2位、「マイナス11から20℃」が14.4%で3位となった。半数以上(50.6%)が「マイナス」という答えを選んでいる。

◇今年の就職戦線をどう見るか(n=800) 単位:%

◇今年の就職戦線をどう見るか(n=800) 単位:%

◇13年卒採用の就職氷河期度合い(前年比)(n=402) 単位:%

◇13年卒採用の就職氷河期度合い(前年比)(n=402) 単位:%

日本企業の生き残りのカギは「グローバル人材」の確保

外国人学生の新卒採用についてたずねたところ、「採用する」と回答した人は約3割となった。「これまでも採用しており、今年も採用する予定」と回答した人に昨年比での採用数の増減について聞いたところ、「変わらない」(72.9%)、「増える」(23.2%)だった。「今年採用する」と回答した人と「今年は採用しないが過去に外国人学生を採用したことがある」を合わせると約4割となることから、日本企業が世界で競争をしていく中で「グローバル人材」が求められ、今後さらに日本企業の外国人採用が加速するのではないか。

◇外国人学生の新卒採用について(n=800) 単位:%

◇外国人学生の新卒採用について(n=800) 単位:%

◇外国人学生の採用割合(前年比)(n=177) 単位:%

◇外国人学生の採用割合(前年比)(n=177) 単位:%

「就職活動に不安を感じる」学生が増えている

就職活動をする学生の意識はどのように変化しているのだろうか。これも、2013年新卒採用予定があると答えた人に複数選択で聞いた。多かったのが、「就職活動に不安を感じる人が増えた」(29.7%)、「就職に対する意識に学生間で差がみられるようになった」(27.6%)など。ほかに、「エントリー数が増えた」(24.8%)、「大手志向が強くなった」(24.5%)、「資格を取ろうとする人が増えた」(23.2%)といった答えが上位に入っている。「特に変化はみられない」という回答も18.0%あった。

◇就職活動をする学生の意識の変化(n=616)複数選択 単位:%

◇就職活動をする学生の意識の変化(n=616)複数選択 単位:%

新卒新人に求めるのは、「主体性」「実行力」「柔軟性」

経済産業省が2006年から提唱している「社会人基礎力」の中で、新卒新人社員にとくに求めたい要素を、2013年新卒採用予定があると答えた人に3つまで選んでもらった。トップ3は、「主体性」(61.5%)、「実行力」(49.0%)、「柔軟性」(43.0%)で、以下、「課題発見力」(26.3%)、「ストレスコントロール」(23.7%)、「規律性」(19.2%)などとなった。従来、組織人に対して強く求められていた「規律性」を選ぶ人が2割に満たない一方、「主体性」や「課題発見力」といった個々人の能動的な働きに期待する回答が多いのが目につく。「柔軟性」や「ストレスコントロール」といった回答が上位に入っているのも、変化の激しい現代ならではと言える。

◇「社会人基礎力」の中で新卒新人にとくに求める要素(n=616)3つまで 単位:%

◇「社会人基礎力」の中で新卒新人にとくに求める要素(n=616)3つまで 単位:%

調査概要

調査エリア  :全国
調査対象者  :国内の人事担当者 20から69歳男女
回収サンプル数:800サンプル
調査期間   :2011年11月9日から11月10日
調査実施機関 :楽天リサーチ株式会社

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